クルージング

　　　　　　　　　　　　　　クルージング編集後記

タイトルと目次ページを含めると１０ページとなったが、是非一度訪れてみたかった処だけに編集にも力がはいった。

観て頂くと解るように撮影はクルージング寄港の限られた時間であり外観からの取材に終始した。
次回訪れる機会があれば歴史博物館などを訪ねて秘められた中世の歴史を探訪したいものだと思う。
尚、エーゲ海に浮かぶ多くの島々を小さな船で探訪したい衝動を残して帰途についた。

当初１１月４日出発便を予約したが、１１月になると寒さが気になるので１０月１４日出発便に変更した。幸い天候に恵
まれ１日も雨に会うことなく素晴らしいコンデーションのなかで旅することができた。

ところが帰国後ニュースを見ていると大雨に見舞われてベネチェアが７０％も数日にわたって水没していたのには驚いた
。１１月４日出発であれば、ちょうどその時期にベネチェアに帰港した頃であった。

尚、南イタリア、ギリシャ、クロアチアのどの寄港地も雨が降れば住宅地には排水用の側溝が無く高台から鉄砲水となっ
て道路を流れ下ることから観光は出来ないと聞かされていたので幸運を喜んだ。

撮影中は夢中でファインダーを覗いていたので感じ取る余裕もなかったが、中世に社会資本の充実を誇り栄えた国々では
あるが、住む環境はすべてアウトバーンやコンクリート等に塗り固められて雨水が地中に浸透して樹木や植物を潤す環境
が破壊されてしまってることも大変気にかかった旅でもあった。

ベネチア

　COSTA FASCINOSA
(コスタファシノーザ号)
　船籍　イタリア

　総トン数　　１１３．２００トン
　総船長　　　２９０．２メートル
　　横　幅　　　　４３．３０メートル
構造　　　　　　１２階
最高航行速度　２３．２ノット
　乗客数　　　　3 ．８００名
　乗組員　　　　　１．１１０名

傘寿記念旅行

まだまだと思っているうちに傘寿の歳を迎えてしまった。

古希の祝いは家内に一任したら友人知己をお招きしてかなり盛大に派手にやりすぎたので
以後はささやかにしてもらいたい・・・と注文をつけていたら、喜寿の祝いは娘夫妻から山口県の
フグ産地の温泉でふぐ攻めにあった

今回は二人で静かに傘寿を喜びたい・・・と念願だったエーゲ海クルーズが実現した

１９６０年に３年の米国研修を終えて帰国するとき、船賃のない貧乏学生は、当時の移民船「アルゼンチナ丸」
の船倉の２段ベッドで太平洋横断航路に乗った経験があるが、荒れ狂う太平洋の黒潮に揉まれて、それ以来
航海には苦手意識が強かった

然し、豪華船による地中海、エーゲ海のクルージングは一度は経験してみたいと思い、乗船予約を取りながら
２度も実現しなかったが今回はスムーズに乗船が決まった。幸い素敵なツアーディレクターさん、楽しい同船者

の方々に恵まれ楽しい旅でした.船は今年の５月に推進式をしたばかりのイタリアの新造船で
クルーたちがまた陽気で楽しい時間を過ごさせてくれた