聖なる山「マウナケア」は幾度足を運んでも、そのたびに異なる表情を見せてくれる
2010年の冬はまったく積雪が無く、古くから住む人々から稀有の現象だと言われた
今年はコナ到着前の機上から純白の積雪を観測していたので楽しみにしていた
コナは2月23日に雷雨に見舞われ、山上には海岸線からも積雪が見られたので
4日後の27日に山上を目指したところ、残念ながらすでに雪は消えていた
ところが登山途中、サドルロードを走っていると、コナとヒロのちょうど中間地点たり
パーカー牧場のなか、海抜2000メートル付近の両側に一面の野菊の絨毯が現れた
昨年は雨がほとんど降らず、今頃は芝も枯れたまま一面茶色だったのに、今年は
充分な雨に恵まれ自然の台地は一面の緑とその中に野菊が果てしなく咲き誇っていた
朝は晴れていたのに、登山途中深い濃霧に車が遮られたり、厚い雲に空は覆われていた
天気予報とにらめっこしながら好日を選んだつもりが選択肢のミスかな・・と不安に駆られる
ところが2800メートルの休憩地点「ONIZUKA Center」でドライバーのマイクさんが
山上のライブカメラを調べてくれて「山上は快晴ですよ」と太鼓判をおしてくれた
3100メートル地点に設置された宇宙に向けた大アンテナ
月面によく似ているという3300メートル付近
乗っている車が宇宙の中へ飛び出していくような錯覚に襲われる
3800メートル付近
ガイドのマイクさん曰く「この辺から天文マニアは涙を流すところで〜す」
日本が世界に誇るスバル望遠鏡（レンズ直径８メートル２０センチ）を備えた日本の観測所
聖なる山「マウナケア」の山頂
４.２０５メートル
僅かながら残雪を見た
３０００メートル付近の雲海に太陽の光は燦々と降り注いでいた
４.２００メートルから望むサンセット
３０００メートルあたりの雲海に沈んでいく
サンセットは言葉も説明もなにも要らない！！
ただ、ため息をついてみているだけでいい・・・
日没の後、地球の影が東側の空に映し出される 神秘的な光景だ！
茜色に染まったはるか西の空が暮色に染まると世界屈指の星空観測のはじまりだ
天文ファンには堪えられない一時間が待っている。
今年もまた、太公望さん ありがとう！
2011sunset