さかだん会

　　　　　　　　　　２００１１年９月２８日～３０日韓国は済州島を訪れた。

３０年前に父實蔵を伴って雉猟に来た思い出の地に兄弟６人夫妻１２名今回は一人も欠けることなく全員が参加した。
済州島は韓国では東洋のハワイと言うように韓国随一のリゾートアイランドで、かっては韓国の人々にとって新婚旅行ののメッカとして憧れの地であった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日の出峰

　　　　　　　　　　　島の東端に位置した岩山で日の出を迎える絶好の場所
この日はちょうど到着した時に雨が降っていたので時間をおいて写真撮影
のスポットから日の出峰を眺めることにした

ツーショットを撮れなかったペアのみなさん
ごめんなさいね・・・

かってチェジュは「３多」と言われた島である。
ひとつは石、火山岩に覆われた島は家を建てるにも石を使い、作物を作るにも石を掘り上げて畔に高く積み上げて畑を作った。二つ目は風、台風の通り道で毎年被害に泣いた。三つ目は女である。口々に済州島の男は仕事をしない、酒が好きで毎日飲んだくれて遊んでいる。だから済州島の女は働き者でつよ～いのです・・と。

　　　　　　　　　　　　　　　　　韓国民族村

火山岩を使った石の壁、稲わら（水田はないので陸稲）で葺いた屋根、数年おきに上に積み重ねていく

韓国語で母親のことを「オモニ」と呼ぶが、大きな水甕を背中に背負っての水汲みは女の仕事であった（だから母のことを重荷というんです・・・とは巧みなガイドさんのジョーク）

　　　　　　　雨が多く湿度が高いと見えて売店の屋根の苔がそれを証明している
噴火口跡の説明碑が日本語と中国語で建てられているのをみると日本と中国からの観光客を期待しているようだ

　　　　　　　　　　　　　　　　　ＲＡＭＡＤＡ　　HOTEL
　　済州島で最も新しくチェジュ市内の至便な場所に建設されたホテル

　　　　　　　　韓国ドラマ「IRIS]のラストシーンの撮影場所
最近の韓国ドラマはこの済州島を舞台にした作品が多く、日本から熟年女性ファンたちが多くおとずれているらしい。ロケ地ツアーが人気のようだ。

チェジュ島最後の夜は３０年前父と味わった「宮廷料理」に案内してもらったが、３０年の月日はこの島にも変化を齎していた。漆塗りに螺鈿がはめ込まれた屏風と調度品に囲まれてテレビドラマで観るような王様の気分に浸れた当時の面影はない。それを偲びながら最後の夜の韓国伝統料理を楽しんだ

一度だけ３０年前に父と訪れたことのあるガイドさんも３０年の変化に戸惑いながらのガイドです

３段の滝があるが、熟年後期高齢者カメラマンは肝心の撮影スポットまで近寄れず涙をのんだ

１年に１度だけだけど、それぞれに体のどこかになにがしかの故障は抱えながらもこうして兄弟姉妹が１人も欠けることなく集まってお互いの健康を確認しあうことは大変嬉しいことであり、生かされている有難たさである。
来年もまたみんな揃って元気な顔を合わせることを申し合わせて、束の間ではあったけれども楽しい旅を終え、九州、名古屋、東京へと帰っていった。

最短で走れば車で４時間もあれば一周できるような小さな島で、緑に覆われた綺麗な島ではあるけれど名勝地はそう多くはない。火山の噴火で生まれた島だけに広く平原を見渡せる小高い噴火口跡が観光地となっている

３０年前までは毎年冬になると必ずショットガンを担いで雉猟に訪れた